仏さまはなぜ金色ですか
お釈迦さまはインドに今から約二千五百年前にお生まれになりました。そして、その当時の社会にあわせて説かれた教えもありますが、お釈迦さまが仏さまとなられるについて開かれた悟り、到達された正しい教えそのものは、古今東西を通じて、いつでも、どこでもあてはまる道理であり、これがあればこそ私たちは仏の教えを信じ、仏さまを尊ぶのです。そして、このかわらない尊いお釈迦さまの教えを何かものであらわそうとしますと、人類が、いつでも、どこでも、そのすぐれた性質ゆえに大切にしてきた黄金こそがふさわしいことはいうまでもありません。
そのために、仏さまのもっていられる三十二の立派な相の第十四番目に、身体の色が黄(すがた)金のようであると定められ、それにもとずいてつくられる仏さまのお像はすペて金色なのです。
◎よき人には善はなし易く、あしき人には善はなし難く、あしき人には悪はなし易く、よき人には悪はなし難し(自説経